5件中 1位~ 5位 表示
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1位 大菩薩峠
時代小説の超大作に挑戦したい方必読
- 1.時代小説ファン、大作に挑戦したいという方にオススメの一冊です。
2.時代小説の最高峰と称される、中里介山作の「大菩薩峠」。幕末時代、魔剣を持ち、虚無に取りつかれた机竜之助の旅の遍歴を中心に、百人を超える登場人物が交錯する群像劇の名作です。
3.執筆当時、世界最長を目指し、連載は30年にも渡り執筆された本作。作者である中里介山氏の死去とともに、未完のままとなっていますが、今なお人々を魅了する読み応えが評判です。連休や読書の時間がたっぷり取れる方に最適です。
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2位 或る女
激情のままに生きた女の生涯!
- 1.平凡な日常に疑問を感じる大人の女性におすすめの小説です。
2.「或る女」は有島武郎による長編小説。リアリズム文学の傑作と言われる作品です。美しく才気あふれる女性、早月葉子の波乱に満ちた半生を描かれています。恋愛結婚が破綻し、別の男性と婚約した葉子。しかし彼が待つアメリカのシアトルに向かう船上で知り合った妻子ある事務長と恋に落ち、そのまま帰国してしまいます。世間の避難を浴びた葉子は最後には病死するという物語。社会的な抑圧の強い時代において感情のまま奔放に生きようとした彼女の生き方に対する評価は賛否両論です。
3.葉子は生まれた時代が早過ぎたのでしょうか。現代を生きるご自身と対比してみるのも面白いかもしれません。
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3位 平凡
近代文学の先駆け 二葉亭四迷の自伝的小説
- 1.「二葉亭四迷」その人を知りたい方に。
2.「平凡」は明治時代に二葉亭四迷によって書かれた長編小説。「浮雲」「其面影」に続く四迷の三大小説の一つです。主人公はかつては名の知れた文士であった「私」。文学にかぶれ女性に夢中になるも父の死をきっかけに文壇を去り、平凡に役場に勤めるようになった男の物語です。幼年時代から今の自分に至るまでを回顧しているこの作品は四迷の自伝的小説と言われ、写実主義文学をシニカルに捉えた晩年の彼の考え方をうかがい知ることができます。
3.同じく明治時代の文人、森鴎外の自伝的小説である「ヰタ・セクスアリス」と対比されることもある作品。合わせて読んでみるのも良いでしょう。
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4 位 夜明け前
近代文学を代表する島崎藤村の長編大作!
- 1.幕末から明治維新に掛けての激動の時代に興味のある方には必読の書です。
2.「夜明け前」は島崎藤村の代表作。冒頭の「木曾路はすべて山の中である」という一節はあまりにも有名。近代の夜明けとも言える時代を背景に、主人公青山半蔵の苦悩と精神の軌跡を描いた大作です。戊辰戦争や維新の社会的な動静を写しながらも、主人公は歴史的なヒーローではなく、物語の舞台も波乱に満ちた京都や江戸から離れた木曽路。一市民の目から見た維新の真実がここにあります。
3.7年の歳月を掛けて完成した藤村晩年のこの作品は、新潮文庫、岩波文庫全4冊からなる長編小説。読み応えがあり読書好きの方もきっと満足できるでしょう。
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5 位 にごりえ
哀しい運命をたどる一人の遊女を描いた作品
- 1.樋口一葉といえば五千円札の人!と思い浮かぶものの、その作品や人となりをよく知らないという方におすすめしたい一冊です。
2.樋口一葉の短編小説「にごりえ」は私娼を抱える銘酒屋を舞台にした物語。主人公の遊女お力が、彼女に夢中になった挙げ句に落ちぶれ、妻子と別れた源七という男と情死するまでを描いた作品。運命に翻弄される女性の悲哀が感じられます。文語体で読みにくいという方もおられるかもしれませんが、現代を生きる女性には一読の価値がある近代文学の傑作です。
3.おすすめは樋口一葉の代表作でもある「たけくらべ」を一緒に納めた文庫本。新潮文庫版、岩波文庫版、共に風情ある装丁で贈り物にも最適です。
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