上野のお山で昔の灯りが楽しめる「うえの華灯路浮世絵行燈」が開催中

2015年11月1日から毎日17時から21時にかけて、上野公園で「うえの華灯路浮世絵行燈(うえの はなとうろ うきよえ あんどん)」が開催されています。上野公園といえば春の花見で有名ですが、うえの華灯路浮世絵行燈は、昔ながらの灯りを楽しむことができて、格別な趣きがあります。江戸時代後期の名浮世絵師、歌川広重の代表作の一つ「名所江戸百景」を行燈に描き約150基が上野公園内に設置され、街の煌びやかなイルミネーションとは別世界の浮世絵行燈の灯りに導かれての散歩が人気を呼んでいます。

出典 cwd.jpn.org

上野公園を華やかに照らす「浮世絵行燈」を知る

2015年11月1日から毎日17時から21時にかけて、上野公園で「うえの華灯路浮世絵行燈(うえの はなとうろ うきよえ あんどん)」が開催されています。歴史と文化の息づく上野公園には、江戸の頃からの史跡が数多く残っています。うえの華灯路浮世絵行燈では、浮世絵行燈で当時の上野にタイムトリップができます。広重の「上野清水堂不忍ノ池」「上野山内月のまつ」は今も変わらぬ風景を伝えており、ライトアップされた清水観音堂から浮世絵行燈とともに眺める現在の不忍池や月の松はまるで江戸の昔にいるようです。

江戸の風情を今に伝える数々の「浮世絵行燈」の歴史

上野公園は江戸時代には景勝地として四季折々、庶民の憩いの場となり愛されてきました。明治時代には日本で初めての公園に指定され、自然の中の文化・芸術の拠点として大いに賑わい、江戸、明治の上野はたくさんの浮世絵師たちによって描かれています。中でも、歌川広重の「名所江戸百景」は有名で、上野の風景を斬新な構図で描写、その特徴を捉えています。「うえの華燈路浮世絵行燈」は数々の江戸百景の中から上野とその周辺の浮世絵20点をセレクトし、高さ1メートル以上の3基の大型行燈や約150基の行燈が袴腰広場北側から噴水広場の南側まで桜並木の道を江戸の風情とともに華やかに照らしています。

史跡探訪や芸術鑑賞後も堪能できる上野公園

「うえの華灯路浮世絵行燈」開催概要

<うえの華灯路浮世絵行燈>
■開催期間:2015年11月1日(日)~2016年2月29日(月)
■点灯時間:17時~21時
■設置場所:上野恩賜公園噴水広場南側~袴腰広場北側
■最寄駅:JR上野駅,京成線上野駅,東京メトロ銀座線,東京メトロ日比谷線
■主催:台東区文化産業観光部観光課(TEL03ー5246-1447)

ベストプレゼント編集部からのコメント

お花見だけではない上野公園の新しい見所となった「うえの華灯路浮世絵行燈」

2007年から始まったこのイベントは、桜の時期が過ぎても上野公園の桜並木に活気を取り戻そうと台東区が企画、江戸東京博物館や東京藝術大学などの協力で、広重の「名所江戸百景」の中から専門家が厳選したものばかりです。見事に江戸を写し出す浮世絵行燈に灯る並木道に魅かれ年々ここを訪れる人たちが増加しています。 街のイルミネーションとは違ったしっとりした上野公園で江戸風情を是非お楽しみください。

著者:ベストプレゼント編集部 武田あゆみ
百貨店のギフト販売を5年経験後、フリーライターへ転身。2015年9月よりベストプレゼント編集部に参画、プレゼント関連情報のニュースライターとして活躍。

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